2016年度卒業生 学習成果公表「通訳シンポジウム」報告【英語スペシャリスト養成プログラム】

2016年度卒業生 学習成果公表「通訳シンポジウム」報告

2017年1月29日13:00より、昨年同様、名古屋会議室(名駅西口)で、英語英米文化学科英語スペシャリスト養成プログラム4年生の学習成果公表の一環としての「通訳シンポジウム」が行なわれました。

会場風景

会場風景

昨年度はコミュニティ通訳をテーマに、フィンランド語と日本語コミュニティ通訳の資格(フィンランド公認)を資格を持つヨーナス・キリシ先生に来ていただき、先生の英語による講演と学生たちのプレゼンを学生たちが同時通訳しました。今年は、「司法通訳」をテーマに選びました。

今年の招待講演者は、会議通訳と司法通訳の現場で長年活躍されている京都在住の通訳者である仲田紀子さんに来ていただきました。

仲田さんと通訳者

仲田さんと通訳者

仲田さんは、通訳者になられてからは専ら会議通訳の現場を中心にお仕事をされていましたが、日本に裁判員制度が導入されてから、法廷通訳や取調べ通訳の分野にも仕事の範囲を広げ、今では、非常に優秀な司法通訳者として法廷通訳者のトレーニングの講師などもされるようになりました。

今回のご講演では、「通訳の実践の現場から…会議通訳と司法通訳」というタイトルのもと、会議通訳と司法通訳の現場での苦労や通訳者としての心の整え方について、わかりやすい例を挙げながら、ユーモアも交えてお話いただきました。学生たちにとって、たいへん学ぶことの多い内容でした。

学生たちの発表は、日本の司法通訳の仕組みや、その問題点、正しい通訳のあり方にについて理解してもらうために、3年次、4年次で学習した司法通訳に関する基礎知識をたくさん盛り込んだパワーポイントを用いてのプレゼンと寸劇で構成されていました。寸劇では、通訳倫理を守らない通訳者がつくとどんな問題が生じるかを、いくつかの場面設定を行って、わかりやすく演じてくれました。

また、今回のイベントには、河原清志先生の翻訳演習のゼミで課題として訳した英国女性詩人アストラの詩の日本語訳の朗読も行われました。ゼミの授業にゲストスピーカーとしてお越しいただいた、アストラの詩の研究と翻訳で有名な椙山女学院大学名誉教授の岡田宏子先生にも来ていただき、最後に講評もしていただきました。

詩の朗読風景

詩の朗読風景

この学習成果発表会において「成果発表」の部分を最も象徴的に表していたのが、会場での通訳でした。通訳担当の6名の学生が、パナガイドシステムという簡易同時通訳機器を使用し、講演と司会進行のすべてを同時通訳しました。何週間も前から、講演者の協力を得、当日話される内容についての情報収集を行い、専門用語などの対訳集作成を含む事前準備をしました。講演は読み原稿通りに進まない個所も多く、予想外の言葉が出たりして、急には訳せない場面もありましたが、事前に一生懸命に準備をしていたおかげで、何とか無事に最後まで通訳することができました。

通訳担当の学生たち

通訳担当の学生たち

 

また、イベント全体を統括したリーダーをはじめ、チラシ作成などの広報活動、会場や機器の準備などに携わった学生、当日の司会進行役の学生など、ゼミ生全員の努力のおかげでこのイベントが盛り上がりました。そして、授業で適切な指導をしてくださった非常勤の水野眞紀先生には、心より感謝申し上げます。

会場には英語スペシャリスト養成プログラムの3年生も参加し、イベントを盛り上げることができました。彼女たちが今回色々と学んだことを、来年度の通訳イベントにつなげてくれると期待しています。

*HPへの写真掲載については、参加者の同意を得ている。

(プログラム担当者:水野真木子)