2014年度卒業生 学習成果公表「通訳シンポジウム」報告 【英語スペシャリスト養成プログラム】

2014年度卒業生 学習成果公表「通訳シンポジウム」報告 【英語スペシャリスト養成プログラム】

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2015年1月24日13:30より、ABC貸会議室(名古屋駅西口)で、英語英米文化学科英語スペシャリスト養成プログラム4年生の学習成果公表の一環としての「通訳シンポジウム」が行なわれました。昨年度は医療通訳をテーマに同時通訳付きの講演と学生によるプレゼンを行いましたが、今年のテーマは「日本の司法通訳における現状と、その問題点について」でした。裁判員制度が定着するなか、外国人が被告人になるケースで法廷通訳人がつけられる裁判に市民が参加することも増える状況で、とても大切なテーマに取り組みました。

招待講演としては、長年、スペイン語の会議通訳だけでなく司法/法廷通訳者としてもご活躍の吉田理加先生に東京から来ていただきました。吉田先生は法廷通訳における言語イデオロギーや異文化コミュニケーションを専門にご研究をされており、異文化コミュニケーション学博士でもいらっしゃいます。

吉田先生は、法廷通訳の現場の第一線での豊富なご経験をもとに積み重ねられてきた言語学などの専門性の高いご研究を、具体的な事例とともにわかりやすくお話してくださいました。
また、裁判官や法廷通訳者へのインタビューに基づいた法廷通訳をめぐる諸問題の分析は、大変説得力があり、英語スペシャリスト養成プログラムの学生が2年かけて勉強してきたコミュニティ通訳や司法通訳の内容の総まとめとして大変有益なお話でした。

20150219_2吉田理加先生

吉田理加先生

学生たちの発表は、パワーポイントを用いてのプレゼンテーションと、法廷通訳人が直面する問題や正しい通訳のあり方について理解してもらうための寸劇でした。寸劇では、法廷通訳で通訳者が「正確性」を欠いた場合、どのような問題が生じるかについて、面白く演じてくれました。また、プレゼンテーションでは、日本の司法通訳制度の概要についてコンパクトに整理して発表してくれました。2年間で司法通訳について学習した内容を正確にまとめた、充実した発表でした。

20150219_3司会やプレゼン担当の学生

司会やプレゼン担当の学生

20150219_4外国人裁判における模擬法廷通訳の場面

外国人裁判における模擬法廷通訳の場面

そして、学生によるプレゼンテーション、寸劇、そして吉田先生のご講演すべてに、パナガイドシステムという簡易同時通訳機器を使用して同時通訳をしてくれました。数ヶ月かけて司法通訳や法廷通訳に関する専門性の高い情報の収集を行い、講演者のご協力を得ながら、当日話される内容について緻密な準備を行い、14名全員が助け合いながら作業を進めました。その努力のかいがあって、最後まで立派に通訳することができました。

20150219_5同時通訳の風景

同時通訳の風景

会場や機器の準備、チラシ作成などの広報活動、付随する書類仕事など、縁の下の力持ちとして参加した学生、当日の司会進行役の学生など、ゼミ生全員の努力のおかげで、このイベントが盛り上がりました。

会場には英語スペシャリスト養成プログラムの3年生や文学研究科の大学院生、卒業生も参加し、また、2014年度の通訳入門と前期の通訳演習の授業をご担当頂きました水野眞紀先生も駆けつけてくださるなど、大勢の参加による充実したイベントになりました。ありがとうございました。

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(被写体には掲載の承諾を得ております。)